2011年12月1日 星期四

Frederica Bernkastel の詩 - 賽殺し篇

[開頭]

天よりパンが降ってきた。
ある者はなぜ肉でないかと大いに嘆いた。

天より肉が降ってきた。
ある者はパンが良かったと大いに嘆いた。

天より神様が降りてきた。
全員が喜ぶ物がわかるまで、当分は水を降らせます。

[準備返回原世界時]

昔々。
神様が人間の前に姿を現していた頃のお話。


天よりパンが降ってきた。
ある者はなぜ肉でないかと大いに嘆いた。

天より肉が降ってきた。
ある者はパンが良かったと大いに嘆いた。

天より神様が降りてきた。
全員が喜ぶ物がわかるまで、当分は水を降らせます。


天より雨が降ってきた。
みんなは服が濡れると大いに嘆いた。

天より炎が降ってきた。
みんなは家が焼けると大いに嘆いた。

天より神様が降りてきた。
全員が喜ぶ物がわかるまで、何も降らせないことにします。


天より何も降ってこない。
ある者は神に見捨てられたと大いに嘆いた。

天より色々降ってきた。
ある者は降らせる物を選べと大いに嘆いた。

天より巨岩の雨が降ってきた。
これでようやく嘆きの声はなくなった。


天より雨が降ってきた。
通りすがりの旅人は感謝する。

神よ、予期せぬ天気に感謝します。
お陰で我が旅路は退屈せずに済むのです。

神は応えずに見送った。
それでいい。神とサイコロは無口でいい。

Frederica Bernkastel の詩 - 祭囃し篇

[開頭]

誰だって幸せになる権利がある。
難しいのはその享受。

誰だって幸せになる権利がある。
難しいのはその履行。

私だって幸せになる権利がある。
難しいのはその妥協。


[最末]


だって、これから
もっともっと幸せになるんだもの。

これくらいじゃ、妥協なんてしないんだから。
私たちは、これまでの幸せを全部取り戻すよ。

私は百年分を。
あなたは千年分を、ね。

Frederica Bernkastel の詩 - 皆殺し篇

[開頭]

井戸の外の世界が知りたくて。
私は井戸の底から這い上がろうとしました。

井戸の外の世界が知りたくて。
何度、滑り落ちて全身を打ち付けても上り続けました。

でも気付きました。
上れば上るほどに落ちる時の高さと痛みは増すのです。

外の世界への興味と全身の痛みが同じくらいになった時、
私は初めて蛙の王さまの言葉の意味がわかりました。

[綿流祭之後]

どうかこの夜に何があったか教えてください。
それは例えるなら猫を詰めた箱。

どうかこの夜に何があったか教えてください。
箱の中の猫は、生か死かすらもわからない。

どうかあの夜に何があったか教えてください。
箱の中の猫は、死んでいたのです。

[最末]

井戸の外にはどんな世界が?
それは、知るために支払う苦労に見合うもの?

井戸の外にはどんな世界が?
それは、何度も墜落しても試すほどに魅力的?

井戸の外にはどんな世界が?
それを知ろうと努力して、落ちる痛みを楽しもう。

その末に至った世界なら、そこはきっと素敵な世界。
例えそこが井戸の底であったとしても。

井戸の外へ出ようとする決意が、新しい世界への鍵。
出られたって出られなくったって、
きっと新しい世界へ至れる…。

Frederica Bernkastel の詩 - 罪滅し篇

一度目なら、今度こそはと私も思う。
避けられなかった惨劇に。

二度目なら、またもかと私は呆れる。
避けられなかった惨劇に。

三度目なら、呆れを越えて苦痛となる。
七度目を数えるとそろそろ喜劇になる。

Frederica Bernkastel の詩 - 憑落し篇

罪を犯すことは怖くない。
怖いのはそれを認めること。

罰を受けるのは怖くない。
怖いのはその痛みを知ること。

世界から罪と罰はなくならない。
だって、人間は未来を知ることができないから。

Frederica Bernkastel の詩 - 目明し篇

砂漠にビーズを落としたと少女は泣いた。
少女は百年かけて砂漠を探す。

砂漠でなく海かもしれないと少女は泣いた。
少女は百年かけて海底を探す。

海でなくて山かもしれないと少女は泣いた。
本当に落としたのか、疑うのにあと何年?

Frederica Bernkastel の詩 - 雜誌2006年3月号付録

私が求めるものは何?
遠い異郷からやって来る騎士かもしれない。

私が求めるものは何?
永遠の沼から這い出せる岸かもしれない。

私が求めるものはたったひとつ。
得るのはキシか、それともシキ(死期)か。

Frederica Bernkastel の詩 - 暇潰し篇

誰が犯人かって?
それを探す物語に決まってるでしょ?

誰が犯人かって?
そもそも「何の」犯人かわかってる?

誰が犯人なの?
私をこれから殺す犯人は誰?!

Frederica Bernkastel の詩 - 雜誌2005年6月号付録

私が一番不幸だった。
この迷路に出口がないことを知っていたから。

次に彼が不幸だった。
この迷路に出口がないことを知らなかったから。

その他大勢は不幸ではなかった。
自分たちが迷路の中にいることすら知らなかったから。

Frederica Bernkastel の詩 - 祟殺し篇

井の中の蛙は幸せでした。
井戸の外に何も興味がなかったから。

井の中の蛙は幸せでした。
井戸の外で何があっても関係なかったから。

そしてあなたも幸せでした。
井戸の外で何があったか知らなかったから。

Frederica Bernkastel の詩 - 最初發售版本

タマゴをじっと、温める。
温める熱が愛ならば、生まれる子供はきっと幸せ。
愛がこもって、喜びにあふれる。

タマゴをじっと、温める。
温める熱が怒りなら、生まれる子供はいったい何?

私もタマゴを、温める。
温める熱はガスだから、何のタマゴか興味なし。

Frederica Bernkastel の詩 - ガンガンWING2005年6月号付録

この世でもっとも見つけ難いもの。
砂漠に落とした針一本?

この世でもっとも見つけ難いもの。
闇夜に落とした鴉の羽?

この世でもっとも見つけ難いのは。
自分自身の思い違い。

Frederica Bernkastel の詩 - 綿流し篇

あなたの乾きを癒せない。
真実を欲するあなたがそれを認めないから。

あなたの乾きを癒せない。
あなたの期待する真実が存在しないから。

それでもあなたの渇きを癒したい。
あなたを砂漠に放り出したのはわたしなのだから。

Frederica Bernkastel の詩 - 最初發售版本(免費下載時代時收錄的)

今日はちょっぴりいい事があった。
下駄箱の私の靴の中に画鋲が入っていたからだ。

クラスには50人もいるのに、なのに私を選んでくれた。
誰よりも想ってくれる、そんな誰かがいる証拠。

そんなささやかなうれしさを、みんなにも教えたい。
だからみんなの靴にも一粒ずつ。

Frederica Bernkastel の詩 - 漫畫版最終回

何が罪かわかりますか。
知恵の実を口にしたからではありません。

何が罪かわかりますか。
蛇の甘言に耳を貸したからではありません。

まだ罪がわかりませんか。
それこそがあなたの罪なのです。

Frederica Bernkastel の詩 - 鬼隠し篇

どうか嘆かないで。
世界があなたを許さなくても、私はあなたを許します。

どうか嘆かないで。
あなたが世界を許さなくても、私はあなたを許します。

だから教えてください。
あなたはどうしたら、私を許してくれますか?

Frederica Bernkastel の詩 - 盥回し編

あなたの見たいものは、なんですか?
私がそれを見せてあげましょう。

あなたの聞きたいことは、なんですか?
私がそれを教えてあげましょう。

だけど、期待はしないでください。
目と耳を閉じているあなたにはきっと無駄なことだから。

羽入的旁白 9

祟りなんて、本当は存在しなかった。
ある者にとっての悲劇は、真実の中では、単なる喜劇だった。

神になりたかった者、神とされてしまった者。
二つの思いが交差した運命は、たくさんの心と、
一つの光に導かれて、終焉の時を迎える。

最後に振られたサイコロの目は、果たして、幾つの数字を打ち出すのか?

ひぐらしのなく頃に 祭 最終章 澪尽し

運命の迷い子達よ。
さあ、カケラを紡いで、未来を開け。

羽入的旁白 8

傷つけば傷つくほど、心は臆病になっていった
悲しい思いが深ければ深いほど、幸せを喜べなくなっていった

幾千度と繰り返されてきた、同じ時間、同じ世界
笑顔を忘れてしまった少女は、心に鍵を掛けて引きこもるが
その隙間から差し込んでくる光に気付いて、顔を上げる
パンドラの希望は、本当に存在していたのだろうか・・・

ひぐらしのなく頃に 祭 第捌章 皆殺し

取り戻した勇気と共に、明かされた闇の真実。
諦めていた未来は、すぐ目の前にあった。

羽入的旁白 7

笑い続けていれば、いつか幸せになれると信じてきた
誰かの事を想えば、相手も自分を想ってくれると信じてきた

悲しかった想い出を置き去りにして
少女は 明日を見つめようと前を向く

甘えず、頼らず
たった一人で
未来を切り開くために

その先にあるものは、幸せか
それとも、不幸せか

ひぐらしのなく頃に 祭 第質章 罪滅し

誰かを愛したかった
でも本当は、
誰かに愛されたかった

羽入的旁白 6

幸せになる為に、彼らは命を掛けて努力した
お互いがお互いを分かり合い、固い信頼で結びついていた筈だった

優しさ、思いやり、信頼、愛情
そんな想いが駒を返すように
白から黒へと変わっていった時
絆は脆くも崩れ去って、思いもしなかった悪夢が
彼らを包み込んで、心の闇を曝け出していく

ひぐらしのなく頃に 祭 第陸章 憑落し

誰も、憎んでいた訳じゃなかった
ただ、ほんのすこしの誤解が、全てを変えてしまった

羽入的旁白 5

淡くて儚いシャボン玉のような恋心
空を臨めばやがて壊れて消えるように
少女の想いは虚しく叶わなかった

流した涙は血の色となって生贄を求め
口を衝いた悲しみは
怒りとなって殺意を生み出していく

純粋すぎる黒は全てを飲み込んで
闇を広げる
やがては自分自身さえも

ひぐらしのなく頃に 祭 第伍章 目明し

産まれて来なければよかったのか
血みどろの手は虚空すら掴めなかった

羽入的旁白 0

それは、誰もが忘れそうなほど地方の
小さな村の出来事
悲劇は幕を閉じ、その傷跡も、消え去ろうとしていたある日
青年はかつて出会った少女に、想いを馳せる

あの日、聴けなかった言葉
あの日、果たせなかった約束

その後悔と慟哭が、
閉じられたままだった運命を開く
一つの光となった

ひぐらしのなく頃に 祭 第零章 暇潰し

運命は、幸せだけじゃない
でも、不幸を望む人なんて誰もいない